目標は、アイシンの
オートマチックトランスミッションを
世界一の品質にすること。

設計開発
HV・駆動技術部
制御グループ
社本 卓也TAKUYA SHAMOTO
工学部 機械工学科
2008年入社

乗り心地と燃費を
両立させる制御設計。

オートマチックトランスミッション(以下AT)の制御設計を担当しています。その中でも特に重要な二つについて、携わらせていただいています。一つは、「変速線設計」です。変速線設計とは、登り坂や下り坂、寒冷地、高温地、高地など様々な状況で、ドライバーの意図に応じたギヤを選択し、車両の乗り心地、扱いやすさを向上させることです。エンジンの持っている燃費性能を最大限引き出せるように、適切なギヤを選択することで燃費の向上も狙っています。
ニつ目は、「変速時油圧制御」という分野です。ATは油圧でクラッチをわずかに滑らせながら架け替えて変速するのですが、そのタイミングや力のバランスが崩れると滑らかに変速ができず、車両に不快な振動やショックが生じます。そのようなことがないよう、できるだけ滑らかに変速できるように油圧動作を設計しています。

ATの制御設計で苦労することは、性能の両立を図ることです。たとえば、変速線設計では燃費を求め過ぎてしまうと、ドライバーにとっては違和感があるタイミングでの変速になってしまうため乗り心地を損ねることがあります。また、変速時油圧制御設計では、滑らかな変速を追い求めすぎると、クラッチが長時間滑ることにより焼損してしまいます。これらを乗り越えるためには、カーメーカーやエンドユーザーは何を欲しているかを考えることが重要だと思っています。
ATの新規開発は期間的にも長く、必ずと言っていいほど先ほど苦労した箇所で述べたような両立が難しい状況が発生します。そのような時は、仲間や得意先も巻き込んで知恵を結集しながら、最善な解決方法を探っていくことになります。とても大変ですが、一つの車両の仕事をやりきりラインオフまでたどり着いた時の達成感はとても大きく、お客様の手元に届く時の嬉しさは格別です。また、やりきった後に仲間内でする打ち上げは最高です。

キャリア

2008年入社 HV・駆動技術部配属(現在まで異動なし)

2008年~2009年 いすゞエルフ向けAT制御号口横展 設計・適合

2009年~2010年 日野デュトロ向けAT制御号口横展設計・適合

2011年~2015年 日産タイタン向けAT制御設計・適合

2015年~2016年 日野デュトロ向けAT制御開発(ロックアップスリップ制御開発)

1日のスケジュール

08:30
出社/メールチェック
まずスケジュールを見てその日の打合せなどの動きを確認
09:00
テストコースの評価担当者と打合せ
その日の評価スケジュールの確認→実車評価の依頼
11:00
テストコースの評価結果を確認
評価結果を確認→問題があった場合は現認するためにテストコースへ
12:30
昼食後
テストコースへ移動し課題の現認
午前中の評価で課題があった操作パターンを運転。課題のレベルを確認
15:00
課題対応
課題のデータを確認し原因を解析。対策や弊害を検討。実車で確認。 その後上司へ結果のレビュー
18:00
帰宅
明日の評価に必要なソフトや評価パターンなどの準備をした上で帰宅 業務後は趣味のテニスやバドミントンでストレス発散する。

発見の連続だった
アメリカでの走行試験

ATでは評価の一環でその車を出す国で、現地走行試験を何週間にも渡って行うことがあるのですが、それに帯同するのがとても興味深かったです。ATの主な市場であるアメリカに出張した際には日本では考えられないような、ものすごく長いきつい勾配(こうばい)の登り坂があったり、夏の気温が連日45度を超える場所があったり、トラックが牽引で家を引っ張っていたりと、日本で机の上で設計しているだけでは想像もつかないような状況がたくさんあります。現地に行くことにより実際にATを使われるお客様目線で設計をするための知見が広がり、非常に有意義な体験でした。

これからの目標
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私がアイシン精機を志望した理由は、もともと大学で制御工学を勉強しており、当時F1観戦が趣味だったからです。自動車業界はおもしろそうだし、勉強内容が活かせるなと思ったのがはじめのきっかけです。また、部品会社のほうが“走り”に関わる部分に直接関われそうだという理由で、カーメーカーでなく部品メーカーがいいなと考えていたところ、地元である愛知に自分の興味のある分野を全部やっている会社がある!!ということでアイシン精機に決めました。
今後の目標としては、アイシンのATを世界一の品質にしていきたいです。不具合を出さないのはもちろんのこと、お客様から「アイシンのATは、乗り心地や使い勝手がいいからぜひ使いたい」と言ってもらえるようなATを作っていきたいです。そのための品質向上にこれからも制御分野から関われたらと思っています。それには、ATのことだけでなく車両全体を見ながら、ドライバーの目線で「この車を良くするにはどうしたらいいか」と考えていけるようになっていきたいと思っています。
テニス観戦
大阪の靭テニスセンターにてテニスの国別対抗戦(デビスカップ)を観戦。錦織圭選手を擁する日本が全勝とすばらしい結果になりました。
ついでに大阪名物づぼらやのふぐ料理をいただき満足です。
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